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ワイルドディスカスの産地と分類1

ご無沙汰しておりました。久々の記事です。

ワイルドディスカスの分類について書かれた論文を2報みつけました。
1報ずつ紹介します。
まず、J.S. Rady et al. (2006)から紹介します。

ご存じのとおり、ワイルドは産地によって体色・体型にバラエティーがあります。
そのバラエティーに基づいて、ディスカス

 Symphysodon discus = ヘッケル
 Symphysodon aequifasciatus = ブルー、ブラウン
 Symphysodon tarzoo = グリーン


と分類されています。
J.S. Rady et al. (2006)は、この分類を一歩進めて、ミトコンドリアのシトクロームbの遺伝子変異を調べ、論文を書いています。
遺伝子の変異が少なく、似通っていれば、同じグループ。すなわち、近い血縁である、という考え方です。

ディスカスはアマゾン川の低地域に限定して生息してます。
この論文では、有名産地のディスカスをサンプリングして、シトクロームb遺伝子の配列を調べています。
調査した産地を西から順番に挙げると、下の通りです。

 西部:Ica, Jutai, Jurua, Tefe, Rio Bauana
 中部:Manaus, Madeira, Abacaxis, Maues
 東部:Alenquer, Boim, Jua


結果は、S.aequifasciantusS.discusは同じグループ、S.tarzooは別グループだそうです。
 
 1.S.aequifasciantus + S.discusグループ
   Manaus, Abacaxis, Madeira, Maues, Alenquer, Jua, Boim
 2.S.tarzooグループ
   Ica, Jutai, Jurua, Tefe, Madeira


どうやら、西部のディスカス、中部~東部のディスカスで血縁的に隔たりがあるようです。
そして、Madeiraは両グループが混じっているようです。
キレイなグルーピングと思います。
しかし、この論文には重大な欠点が・・・。サンプル数が圧倒的に少ないのです。アマゾン川全部でたったの23個体。
かなりキレイな結論の論文なのですが、あくまで参考までに、と考えます。

次回は、別著者の分類に関する論文を紹介します。

J.S. Ready, E.J.G. Ferreira & S.O.Kullander (2006) Discus fishes: mitochondrial DNA evidence for a phylogeographic barrier in the Amazonian genus Symphysodon (Teleostei: Cichlidae). Journal of Fish Biology (2006) 69 (supplement B), 200-211


写真がないとさみしいので、今日の繁殖近況です。

ブルーマックス×ピオワルロートの稚魚は、(サイズのばらつきが出ているものの、)順調に育っています。
一番大きな個体で500円玉大になりました。
額、anal finに青い色が見えはじめました。
DSC03577s.jpg

ブルーマックスペアは産卵後2日目。今日の夜には孵化しそうです。
DSC03573s.jpg


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テーマ : 熱帯魚
ジャンル : ペット

プロフィール

Zenra

Author:Zenra
ディスカスを飼育・繁殖させています。CBのみ飼育中。顔つき、体つきにこだわってます。カラー、模様は幅広ーくストライクゾーン。
ブログではディスカスの飼育・繁殖状況、論文紹介、ディスカスよもやま話をつづります。
理系の博士。数年前に研究から引退。かつての専門は分子遺伝学、解剖学と神経生理学。

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